ひとつは、そして、最も重要なのは、家族との時間を取れていること。こんなこと海外に来てまで書いているのは恥ずかしいことなのかも知れないが、子供の誕生から非常に成長の早い時期を一緒にいられるのは本当に幸せなことだと思う。日本にいたら、こんな事はムリだったと思う。MBAの開始直後に生まれて、授業の予復習、ソーシャライジングと、結構大変だったから(いまにして、もっとできたんじゃないかと思うが)、時間が濃密だったし、充実してた。ゆりかごにおさまっていた我が子は、もうはいはいを初めて歯も上下生え、母と父を識別しているし、ある程度の言葉も理解している。それを目の前で見られるのは、得がたい刺激でも有り、とても感慨深いものだ。
続いて、交友関係を広げられたこと。多くのMBA留学生はこれを主目的としているから、これは他の留学生と代わり映えしないと思う(色んな国の人と仲良く~という感じ)。なので、焦点を絞ると、アメリカ人で仲の良い人ができていることを挙げよう。フルブライトのオリエンテーションでも、アメリカの交友関係の難しさを事前に説明されたし、留学経験のある人からも教えてもらっていた。だから、仲の良いアメリカ人を3人くらい作るってことを目標にしていた[仲が良いの定義は、①互いの家で食事をし合う、②日本に来たときに連絡をしてくれる(現状では推測の域)、③授業やセミナーが一緒の時近くに座る、の3つ]。アメリカ出身の人は本当によりけり。表面上の距離の遠近、心理的距離の遠近を取ると、表面上は近くて心理的には遠い人が多い印象。なので、自分は仲いいと思って近づくと、向こうやんわりと離れていくケースが多い。また、日本人はよく日本人と固まる、と言われるけどアメリカ人もそう。そりゃ共通点多いから当たり前だけど、それが露骨に感じる(のは留学先でマイノリティだから、というのも一部あるのかもしれない)。人によっては、空気のように扱ってくる人もいるから、この辺りは事前に言われている以上に大変だと感じる事も多い。そんな中で本当に素敵なアメリカ人にも出逢えたし、仲良くなれたのはとても嬉しい。
最後は、当たり前かも知れないけど、強み弱みがよりシャープになったこと。この点がとても良いのは、2年目で修正する時間が存分に与えられていることにあると思ってる。会社でももちろん修正しながら働くとしても、リスクなる、大胆な自己改革を図れる場所はない。その素地が一年目で整って、というか、実際には、1年目が終わるまでのLeanに始めてFeedbackをもとに自己修正していくサイクルが、まだ脆弱ながらも強化されたのは良い。
この機会を与えてくれた家族と、サポートしてくれたメンター・同僚、フルブライトには感謝しきれない。次世代に還元できるように残りの命を使っていきたい。
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