2015年7月25日土曜日

また良い本に出会った

Quiet がとても面白い。あと2時間程でおわりそう。この本を聞いていて(Audio Bookなので)、たくさん売れている理由が頷ける。本書は、内向的な人について書いている。
著者独自の内向的な定義に始まり、現代社会(アメリカを想定)が、外向的な人が優勢(この言葉が最適とは思わないが適当な言葉が見つからない)となるに至る歴史的な背景に進む。そして、創造性や学習能力、リーダとしての特性など、外向的な人との比較に。内向的な人の力が見落とされている、軽んじられている、とする。そこで、内向的な人のポテンシャルもいかに高いのか、外向的な人がそれを潰さずに引き出していく必要があるか、について論文を引用しつつ書いてある。最後のチャプターでは、内向的な人が自分の能力をどう発揮するかという点にも触れてある。

内向的な自分にとっては、とても励まされるし、ムリ外向的に振る舞おうとする必要は無いなぁと思える。本を読むと(実際には聞いているのだけど)、外向性と内向性の生まれつきの程度は決まっているわけで、練習で到達できるレベルには限界がある。いくら自分が社交性で尊敬する人のマネをしたところで、その人にはなり得ない。

納得感のある話としては、内向的な人が「演じる」ことによって、苦手なことを克服、あるいは、慣れて自然とできるようになるぞ、という部分。振り返ってみたときに、かなり内向的だった自分が、いまでは外向的と誤解されるようになったのも、「●●さんだったらどう振る舞うか」と想定して、その態度をまねたり演じたりした習慣が大きく影響していると思われる。こういう傾向は、本書でいう、HSM-High-self-monitorということになるらしい。

最後まで聴いてから、再度咀嚼したいし、する必要があると思うけど、ひとまず、自分はムリに外向的に仕様としなくて良くて、内向的なら内向的なりに、その強みを発揮できるよう考えようという結論。これでムリにへんなソーシャライジングはしなくても、自分を許せるようになる気がする(ソーシャライジングを否定しているわけではなく、ソーシャライジングをしないのはいけないからと言う理由で参加する自己目的化したソーシャライジング)。

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