2015年1月4日日曜日

余暇もぼちぼち

いま教育事業に参入できないかと思い、仮説を立ててデータとターゲットへのヒアリングを通じて検証中なんだが、どうにも難しそうな部分にぶつかった。既存のプレーヤーが大きいし、シェア争いが厳しいということもある。けど、そんなことより、サービスの効果測定に課題が残る。

効果測定の課題というのは、ひとつはユーザーの学習効果をどのように測定するかするか。学習効果の定義づけと、定義に沿った要素の特定がどうにも容易ではなかろうもん。加えて、新規参入する場合、効果測定にかかる時間が長くかかる。これが特に問題なんだよな-。口コミが広がって、売り上げに繋がるまで、事業の体力が持つかどうかが怪しいところ。参りましたなぁ。ニーズ調査を改めてやってみる必要がある、って感じだなー。がんばろ。いやーしかし、場所が違うだけでニーズ調査は難しいものだ。

さて、今日も読書を中心に時間を使って、Strategyを読み進める。ホメロスの『イリアス』、『オデュッセイア』から、トゥキディデスの『歴史』に舞台は移る。『イリアス』で描写されているトロイ戦争の展開に沿って戦略について記述があるんだが、『イリアス』の話そのものがまず面白い(神話と現実世界が交錯していて不思議。なにより、神話の人物が人間的な点に関心を引かれる。まぁたくさんの神様がいるからとはいえ、あまり馴染みがなかったので新鮮。さすが世界三大叙事詩たる『イリアス』。普通に読んでみたくなる。)ついで、興味深い分析が展開される。

トゥキディデスの『歴史』はペロポネソス戦争について実証的に記載していて、ヘロドトスの『歴史』と比較すると客観性が高い(ヘロドトスは各地を巡って現地の人から得た情報を記載している分ちょっと怪しいところが比較的に多いらしい)。トゥキディデス自身、デロス同盟を結ぶアテネ側の都市の元将軍。任務を全うできず、20年間の追放を受け、スパルタ側で生活していたこととあって、両サイドを客観的に分析できる立場にあった、とのこと(ややアテネのペリクレスを尊敬していることもあってやや好意的な記述がある、らしい)。

で、『イリアス』と『歴史』の分析で共通するのは、昨日の記述の通り戦略には思考と話術に長けていることが重要ということ。加えて、結果が手段を肯定すると言うことにも言及。嘘とかだまし討ちとか、そういう点も結果次第で是とされていたとしてる。ただ、ローマ時代に入ると、これではいけない、風潮が高まり正攻法が美徳とされたとのこと。まぁそれでも必要に応じて相手を欺くことは状況に応じて(どんな状況かは細かいことを失念)、行われていたみたいだけど。

次の章は孫子。宮城谷昌光の「孟嘗君」で孫臏の活躍を読んで孫武よりも親近感があるのだけど、孫武の方の孫子なのかな。

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