2015年1月29日木曜日

アメリカらしからぬ複雑なNPO会計とアメリカらしい人脈論

本が殆ど読めていないな。日本語の本をブラウジングとかスキミングするのは問題ないけど英語だとまだ難しい。頭になかなか入ってこない。

さて、雪休みから明けた今日はまたもNPO会計とManaging Strategic Networksの授業(月・水)。NPO会計は、日本と異なりかなり詳しく計上していて、本当に厳密。リソースがかなり限られているNPOに対して、あれだけの複雑な会計水準を求めることに違和感を覚える。で、どれくらい細かい基準なのか。


アメリカのFASBの設定する基準によると、NPOは勘定科目をUnrestricted、Temporarily Restricted、Permanently Restrictedに分類する必要がある。これが細かく枝分かれしているだけでなく、Endowmentの処理やPledge to give(寄付の約束)も厳密に現在価値に割り引いて算出・会計処理することになる。なので、年度毎に現在価値の再計算とその金額分の調整などが生まれてしまう。そういうのを正確に処理していくには、システムの導入が不可欠と思われるけど、資金面と運営面はどうなっているのだろうかというのがいまの疑問。まぁそれはいいとして、これ以外にもここに書き切れない、重要ながらも各論過ぎるようなルールがある。個人的には教授もユーモラスだし話に引き込まれてすごく面白いけど、付いてくのが辛いところではある。

一方のManaging Strategic Networksの授業は相変わらずInstrumentalな要素も散見されるから、人脈作り、とか、パーティーでネットワーク、とかが得意でない人には少し気になる点があるはず。今回は、ネットワークに対する個人の行動の類型に関する授業。

今日の理論というのか、本(Give and Take)の切り口では3つの類型を用意してる(リンク先でアセスメントできます)。非常に雑な特徴を記載するならこんなところかな。

  1. Giver:「あげるあげるあげる」
  2. Taker:「もらうもらうもらう」
  3. Matcher:「あげたらもらう、もらったらあげる」
この中で最も成功するのはどれで、失敗するのはどれか?というと、いずれもGiver。Giverは下手をするとTakerに搾取されて終わる(燃え尽き症候群)。一方で、成功するとGiveの返報がある。

成功する仕組みとしては、Giveすることでコミュニティーやネットワークの価値が高まる傾向にある(Giveの伝染、Giverによる他者の才能の開花など)。その恩恵を最も受けるのがGiver(Gossip/Reputation、Learning)。

燃え尽きることを避けるには、Giverは
  • Takerの見極めをする力をつける
  • Giveしすぎる環境に身を置かないよう時間や空間の制約を設ける
  • 他者が自身と同じ価値観や考え(Giveが当然!など)をもっているわけではないことを認識する
などに気をつけるべし、と。

次回が楽しみ。

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